家庭用金庫を購入したら、次に考えなければならないのが「設置場所」です。どこに置くかによって、金庫の防犯性や使いやすさが大きく変わってきます。適切な場所に設置することで、金庫の効果を最大限に引き出し、安全性を高めることができます。ここでは、家庭用金庫設置の秘訣について解説します。家庭用金庫の設置場所として最も推奨されるのは、「人目につきにくく、簡単に持ち出せない場所」です。空き巣犯は、短時間で金庫ごと持ち去ることを狙う傾向があります。そのため、玄関から離れた、家の奥まった場所を選ぶのが基本です。リビングの隅や寝室など、普段家族以外は立ち入らないような場所が適しています。また、簡単に持ち出せないように、「床に固定する」ことも非常に有効な防犯対策です。特に重量があまりない小型の金庫の場合、固定することで持ち去りリスクを大幅に減らすことができます。多くの家庭用金庫には、床に固定するためのアンカーボルトを通す穴が設けられています。コンクリートの床であれば、専門業者に依頼してしっかりと固定してもらうのが理想的です。木造の床の場合でも、床下の梁などに固定することで一定の効果が得られます。金庫の設置場所を選ぶ際は、「耐荷重」も考慮する必要があります。特に大型で重量のある金庫の場合、床の強度が十分でないと、床が抜けてしまったり、建物の構造に悪影響を与えたりする可能性があります。設置を検討している場所の床が金庫の重量に耐えられるか、必要であれば建築業者などに相談して確認しましょう。耐火金庫の場合、火災発生時の避難経路や、火災からどれだけ離れているかという点も考慮に入れると良いでしょう。可燃物の近くに置くのは避け、火元となりやすいキッチンなどからは離れた場所が望ましいです。また、窓のそばなど、外部から金庫が見えやすい場所への設置は避けましょう。
家庭用金庫設置の秘訣