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車のスマートキー!知っておきたいデメリットと注意点
非常に便利な車のスマートキーですが、メリットばかりではありません。いくつかのデメリットや注意点を理解しておくことで、思わぬトラブルを未然に防ぎ、より安心してスマートキーを使いこなすことができます。まず、最も頻繁に起こりうるのが「電池切れ」です。スマートキーは電子機器であるため、内蔵されているボタン電池が消耗すると、キーレスエントリー機能やプッシュスタート機能が作動しなくなります。多くの車種では、電池残量が少なくなるとメーターパネルに警告が表示されますが、これを見逃すと突然キーが反応しなくなる可能性があります。定期的な電池交換(通常1~2年ごとが目安)を心がけましょう。次に、「電波障害」による作動不良も考えられます。スマートキーは微弱な電波で車両と通信していますが、強い電波を発する施設(テレビ塔や発電所、大規模な工場など)の近くや、他の電子機器(スマートフォン、他のスマートキー、無線LANルーターなど)がすぐそばにある場合、電波が干渉し合い、正常に作動しないことがあります。この場合は、少し場所を移動したり、干渉源と思われる電子機器をスマートキーから遠ざけたりすることで改善する可能性があります。また、「キーの閉じ込み(インロック)」のリスクもゼロではありません。スマートキーを車内に置いたまま、何らかの拍子でドアが施錠されてしまうことがあります。特に、電池残量が少ない場合や、電波状況が不安定な場合に起こりやすいとされています。常にキーを身につけておく習慣が大切です。さらに、近年問題視されているのが「リレーアタック」という車両盗難の手口です。スマートキーが発する微弱な電波を特殊な機器で中継し、あたかもキーが近くにあるかのように車両を誤認させて盗むというものです。対策としては、スマートキーを電波遮断ポーチや金属製の缶などに入れて保管することが推奨されています。これらのデメリットや注意点を正しく理解し、適切な対策を講じることで、スマートキーの利便性を安全に享受することができます。
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車のスマートキーを紛失!パニックになる前の対処法
もし、車のスマートキーを紛失してしまったら、誰でもパニックに陥ってしまうでしょう。しかし、そんな時こそ冷静に行動することが大切です。まずは、本当に無くしたのか、身の回りや立ち寄った場所、車の周辺などを、もう一度落ち着いて徹底的に探しましょう。意外なところから見つかることもあります。それでも見つからない場合は、次の対処法を考えます。最初に連絡すべきは、購入した自動車ディーラーです。ディーラーであれば、車種や年式に応じた純正のスマートキーを再発行してくれます。その際には、車検証、運転免許証などの本人確認書類、そして車両の所有者であることを証明する書類(自賠責保険証など)が必要になります。ディーラーでのスマートキー再発行には、いくつかの注意点があります。まず、費用が高額になる傾向があることです。スマートキー本体の価格に加えて、キーの登録作業(イモビライザーの再設定など)が必要となるため、数万円から場合によっては十数万円かかることもあります。また、キーの在庫がない場合はメーカーから取り寄せる必要があり、再発行までに数日から数週間程度の時間がかかることも覚悟しなければなりません。その間、車を動かすことができないため、レッカー移動や代車の手配なども検討する必要が出てくるかもしれません。もう一つの選択肢として、専門の鍵屋さんに相談するという方法もあります。最近では、スマートキーの作成や登録に対応できる技術を持った鍵屋さんも増えています。鍵屋さんによっては、ディーラーよりも迅速かつ安価に対応してくれる場合がありますが、全ての車種や年式のスマートキーに対応できるわけではないため、事前に電話などで確認が必要です。鍵屋さんに依頼する場合も、車検証や身分証明書による本人確認は必須です。そして、スマートキーを紛失した場合は、防犯上の観点から、残っている他のキー(スペアキーなど)のIDコードを再登録し、紛失したキーではエンジンがかからないようにする(イモビライザーの再設定)作業も併せて行うことが強く推奨されます。これにより、万が一紛失したキーが悪意のある第三者に拾われたとしても、車両盗難のリスクを大幅に減らすことができます。